今回の記事では、成功した大家さんたちが実践する空室対策の最後のステップ、「顧客化」に焦点を当てます。入居者との長期的な関係を築くためには、どのような距離感が重要なのでしょうか? 本文では、成功大家さんたちが取り組む入居者との距離感について、具体的な事例を交えて紹介します。長期入居を促進するためのキーポイントを探りながら、成功大家さんたちが実践している施策やアイデアに迫ります。
入居者様に顧客化すること、つまり長く住んでもらうためにはどうすればいいか。キーポイントとなるのは、距離感と継続した施策です。
今回は、入居者様との距離感についてお話しします。
入居者とのゆる~い距離感が、顧客化の鍵
オーナー様と入居様の距離感は、近すぎると入居者様の負担になりますが、遠すぎると不安に繋がることもあり、非常に難しいものです。
そこでイメージしたいのが、「ゆる~い距離感」です。
実例として、私の知っている成功大家さんが実施している事例を、単身タイプとファミリータイプに分けてご紹介します。
●単身タイプ
「共有エリアの演出・活用」
・エントランスにアロマを置き、毎月香りを変えている。
・正月、桜、海の日、紅葉、クリスマスなど、月ごとの記念日や季節似合わせて、エントランスのディスプレーを変えている。
・エントランスに本棚を設置し、入居者様が興味を持つような、あるいは役立つような月刊雑誌を置いている。
・エントランスのコミニュティボード(お知らせ版)やエレベーターに、毎月季節感のある手紙を掲示している。
「交流会の実施」
・1年に1度、近所のレストランで入居者様と交流会を行う。
「プレゼント」
・クリスマスにサプライズプレゼントを配る。誕生日など、個々で変わる記念日だと、互いに負担を感じるので、すべての入居者様に一斉に行える、クリスマスに着眼した。
●ファミリータイプ
「共有エリアの演出・活用」
・共有部分の駐車場や庭を掃除している際、お子様連れの入居者様が通ると、必ずお子様の下の名前で呼ぶようにしている。
・自分の畑でとれた野菜をエントランスに置き、ほしい人に自由に持っていってもらう。
「交流会の実施」
・ 1年に1度、収穫祭と称して入居者様とBBQ交流会を行う。
・入居者様のお子さんたちに喜んでもらえるよう、敷地内で納涼大会を開催。
「プレゼント」
・2年目の更新のたびに、お米・クリーニング金券・クーラー交換など、家族向けのサプライズプレゼントをしている。
以上は、入居者様の滞在率の良いオーナー様が実施しているサービスです。それぞれのオーナー様が、手づくりの気配りを、ほどよい加減や頻度で行っていることがうかがえますよね。
さて、次回は最後のメソッド「ゴールデン顧客の活用法」です。賃貸経営の成功の法則に直結する「ゴールデン顧客」についても、詳しくお話しさせていただきます。
この記事は女性専用アパート「プリマ」HPのブログから転載させていただきました。
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