こんにちは、Marusei Livingの大塚です。
今回は、築60年の物件をどう運用するか?お悩みのオーナー様と一緒に考えて導いたご提案を紹介します。
物件の現状とオーナー様の希望
ある築60年の物件を管理していた丸清リビングに、オーナー様から賃貸に出したいというご相談がありました。
オーナー様は長年この物件を大切にしており、できれば引き続き活用したいと考えていました。
しかし、建物の状況を鑑みて、私たちはオーナー様の希望に応えつつも最良の選択肢を提案するため、慎重に検討を重ねました。
物件の評価と選択肢の検討
まずは、物件の詳細な評価を行いました。
築60年という年月を経た建物は、外観や内装に経年劣化が見られ、設備も老朽化していました。
オーナー様にとって賃貸に出すことは、「収益を得る」といった点で魅力的な方法ですが、以下のような選択肢も併せて検討しました。
1 | リフォーム
建物を全面的にリフォームし、魅力的な賃貸物件として再生する方法です。
リフォームによって賃料の増加や物件の価値向上が期待できる一方で、投資した金額を賃貸収入や売却価格で回収できないリスクがあります。
例えば
部分的なリフォーム(キッチン、バスルームの改装)を行うと、賃料は平均で10%~15%増加しますが、費用は100万円~200万円程度かかり、回収期間は約3年~5年かかります。
全面リフォーム(内装全体の改装)の場合、賃料は平均で20%~30%増加しますが、費用は300万円~500万円程度かかり、回収期間は約5年~10年と考えられます。
2 | 駐車場への転用
建物を取り壊して駐車場として運用する方法です。
駐車場は維持管理費用が低く、安定した収入が期待できますが、収益性は賃貸物件に比べて低く平均的な利回りは3〜5%とされています。
都市部であれば需要が高いため収益も見込めますが、立地によっては全く収益につながらないケースもあります。
3 | 解体して売却
建物を解体し、更地として売却します。
解体費用がかかりますが、土地の売却により一括して大きな収入を得ることができます。
売却の提案と決断
これらの選択肢をひとつずつ丁寧にご説明しながら、慎重に検討した結果、オーナー様は最終的に売却を決断されました。
オーナー様は、今後の資産運用やリスクを考慮し、一括して収入を得ることで新たな投資に活用することを選ばれたのです。
オーナー様の資産とリスク管理
私たち管理会社の務めは、オーナー様の資産やリスクを最適に管理し、最善の選択をサポートすることです。
今回のケースでは、物件の現状と市場動向や地域特性を踏まえ、多角的な視点から最適な提案を行いました。
もともとの「賃貸」という運用ではなく「売却」という結論になりましたが、これは一般的な情報だけでなく、常日頃よりオーナー様との関係性を大切にし、ライフスタイルや考え方などを知っているからこそ、推奨できる提案でした。
多方面からの提案が可能な当社の強み
丸清グループは、不動産管理だけでなく、多岐にわたる事業を展開しています。
そのため、オーナー様のニーズに応じた最適なソリューションを提供することが可能です。
リフォーム:建物の再生や価値向上をサポートします。
駐車場運営:安定した収益をもたらす運用方法を提案します。
資産運用:資産の最適な運用方法をアドバイスします。
このように、多方面からの提案が可能な当社だからこそ、オーナー様の多様なニーズに応えることができるのです。
今回のケースでは、築60年の物件の運用方法について、オーナー様と共に検討を重ねた結果、売却という最適な選択肢にたどり着きました。
このように、築年数が経過した物件の運用方法についての選択肢を幅広く提供し、オーナー様の資産管理をサポートすることが当社の役割です。
多方面からの提案ができる当社の強みを活かし、今後もオーナー様の満足度向上に努めてまいります。
ご相談やご質問がありましたら、ぜひお声がけください。